武道・格闘技は野蛮です

ちょっと古いデータですが、2014年の子供に見せたくないTV番組ランキングの2位は「格闘技中継」でした(1、3位は某バラエティ番組です)

【2位】格闘技中継(11.4%)
■真似をする。まだ加減がわからないから危険。[男性/40代/会社員]
■殴りたい蹴りたいならアングラでやれ![女性/20代/会社員]
■痛みがわかる大人になってほしい。[女性/40代/自営業] 

1990年代後半~2000年代の格闘技ブームならまだしも、現代において地上波で格闘技なんてほとんどやってない中での2位は悪い意味での快挙といえるでしょう。

これに対して、武道の素晴らしさとか、格闘技の良さ、スポーツマンシップや武道の教育性について論じる事は他の競技者の方々がたくさんされていると思うのですが、150年以上前に武術が武道となり、柔道や空手が体育の授業に取り入れられ、武道家、格闘家から多くの教育者や指導者が出て、武道・格闘技界内外で活躍している現状でも社会からこう見られている現実を素直に受け止める必要があります。

四点ポジションでの蹴りがないからとか、パウンドがないからとか、面をかぶるからとか、止めるのが早いからとか…そんな言い訳は通じません。アンケートに答えた人がどれだけいるかわかりませんが、9人に1人は格闘技とか武道は野蛮で、地下でやるもんで、痛みがわからない人たちがやるものだと思っています。

曲りなりにも武道家の我々が、粗暴な行動を取ったりした場合、その波及は自身だけに留まらず、武道・格闘技界全体に大きな迷惑をかけることを常に頭において行動する必要があるんじゃないか・・・と思いました。

イラッとしたりカッとなったりで手を出せば、大変なことになりますよ。