physical first


山田弘志二段がphysical firstを謳ってしばらく経ちましたが、熱心に自重トレーニングを続けられています。
自重トレーニングは所構わず実践できるのが本当によくて、出張先だろうが帰省先だろうが、ちょっとしたスペースがあれば行う事が出来ます。
負荷が軽い!という場合は片腕でやってみたり、フォームを変えてみたりと色々工夫してみても良いでしょう。
外部重量を使うウェイトトレーニングとはまた違った刺激を与えてくれるので、ウェイトトレーニングに行き詰まった方や、リハビリをしたい方、筋バランスがちょっとおかしくなった方なんかにもおすすめです。


(山田弘志さんも実践している、プリズナートレーニング。別に刑務所に行くわけでもないのですが・・・)

大道塾はベンチプレスとヘヴィスクワットが審査項目に入っていますし、塾長もお若い頃からウェイトトレーニングを熱心に実践され、「人間機関車」と呼ばれる圧倒的なパワーを持っておられます。

空道の試合は無差別ですので、筋量や筋力が必須となりますので、試合で勝ちたければ筋トレをしない手はありません。

辻村師範代は21歳、大道塾に入門された時は50kg代だった体重を、ウェイトトレーニングで75kgまで増やされていますし、羽島指導員も62、3kgで入門されて、現在重い時は70kgを超え、ちょっと食事制限をして試合に出ています。
パワーこそ全てとは言いませんが、やはりそれなりの筋力がないと勝つのは難しいのではないでしょうか。

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技は力の中にあり、とは塾長の師匠である大山倍達総裁のお言葉です。

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(筋肉番付腕立て伏せ日本6位・・・938回こなされた小川英樹支部長・・・達人と呼ばれる小川支部長ですが、パワーも圧倒的です)

よく、日本人は身体能力が低い、と決めつける人がいますが、海外のアスリートや選手を見ると、本当によく筋トレや栄養の研究をされています。
それを日本人だけが何十年も前のトレーニングを「根性で」頑張って結果が伴わないままに素質がないと嘆いています。

(栄養学もトレーニング理論も理解されていない例)
「毎食米3合食え」と迫られる野球少年の壮絶」

東洋経済オンラインより。
殆どのスポーツにおいて身体が大きい事は有利な事ですし、身体を大きくするには沢山食べなければいけませんが、11歳の子に毎食白米三合を(それも他の主菜を捨ててまで)食べさせるのはただの虐待ですし、そもそも意味がありません。


「6歳を炎天下で走らせる、少年スポーツの実情」

熱中症対策の知識すらなく、ただしんどい事をやらせれば強くなると信じているクラブチームの例です。
ある程度の暑いところでの運動は暑熱対応を喚起し、身体を暑さに強くしてくれますが、38度のグラウンドで水分も塩分も用意せずにサッカーをやらせるのは狂気以外の何者でもありません。

勿論、根性もきつい練習も目標達成には必要です。

しかし、非効率的、もしくは身体を壊してしまうやり方をする意味はありません。

「根性論」が主流だった昭和の時代でも、結果を残したアスリート・武道家はかなり理論的なトレーニングをされていました。

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(恐らく柔道界で最も早くウェイトトレーニングを取り入れた木村政彦先生)

効率的に身体能力を高める知識・ノウハウが豊富な柔道やレスリングが身体能力の差が特に顕著に出るコンタクトスポーツでありながらも日本のお家芸で有り続け、また、パワーリフティング等のパワー種目でも日本人が世界一になっているところからもこの点は明らかです。

レーニング理論も栄養学も日進月歩で、常に新しいものを学んでいく必要があります。
過去の常識が現在の非常識である事も珍しくありません。

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(兎跳び。昔は下半身を鍛える最高のトレーニングなんて言われていましたが、今は「鍛えられるのは根性だけ」なんて言われます)

自身や後輩を不幸な目に遭わせない為にも、無意味な追い込みなどがない様に心掛けて下さい。