北斗記①

今年も来ました、代々木第二。

本来、原宿とは、ウキウキしながら向かう街だと思うのですが、原宿駅に着いたら、緊張で吐き気がしました。
そして代々木第二に着いたら、お腹が痛くなりました。
今回、僕はただのセコンドなのに、この有様です。

他地区の顔見知りの方に会うたびに、

「あれ、今回出てないんですか?」
「実は予選で負けまして…」
「…そうなんですか…(聞かなきゃ良かった)」

みたいなやり取りが何度かあり、そのたびに情けない思いをしました。

やはり北斗旗は、「観る物」ではなく「出る物」です。

で、「出る側」の人たち。

自分の試合まで間があるので、他の試合を眺める山田先輩。

アップ中でも、ちゃんと腹筋を見せつける小芝さん。

2人のアップに付き合いつつ、2人とも調子良く、こっちもワクワクして来ました。

まず、小芝さんの一回戦。
相手はいきなり、今年の体力別−230準優勝の近田充先輩(多賀城)。

誰が相手でも、徹底的に自分の制空権を守り、ヒットアンドアウェーに徹する〝小芝戦法〟。

延長戦後半、パンチをまとめて判定勝ち。
試合後の近田先輩に話を聞くと、「めっちゃイライラした‼︎」そうです。
相手を「不完全燃焼の判定負け」に追い込むのが、〝小芝戦法〟。

続いて、山田先輩の一回戦。
相手は、大分道場責任者の藤田斉先輩。

首相撲のヒザからテイクダウン、腕十字で一本勝ち。
大ベテラン、46歳の藤田先輩の粘りにも感動しました。

しかし、2人とも二回戦が正念場。
小芝さんは日本代表谷井翔太選手と、山田先輩は、同じく日本代表、無差別4連覇の加藤久輝選手と当たります。

今回の無差別は、ホントにハイレベルですね…。

つづく

羽島