小テスト効果

西日本予選及び交流戦が近づいてきました。
武道において、試合のために稽古をすることを肯定しませんが、試合があるから稽古に張りが出る事は否定しません。
パレエストラ大阪代表の中山巧先生はこれを「小テスト効果」と言っていました。

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(右の空道着のイケメンがタクミ代表です)

特に怪我をする可能性が低いブラジリアン柔術では、多く試合に向けて稽古を詰めて、さらに試合で経験を積む事はものすごくプラスになります。
打撃格闘技の場合はここに怪我のリスクや、試合でかかるストレスが加わってくるので、中々簡単に試合出まくれ!と言えませんが…。
しかし、試合があるから稽古をする、ではまだ及第点で、本来は試合がなくても稽古ができる、が武道と言えます。
お茶の水支部の朝岡支部長が毎日毎日稽古を重ねていたら生徒から「そんなに毎日稽古をされるなら試合に出られたらいいのに」と言われ、「試合がなくても毎日稽古できる様になったのだから試合に出なくてもよいんだ」と答えたと言われています。
なんて偉そうに言ってますが、1月の支部長審査で、2年半ぶりに面をつけて本気で殴り合う!という段になって、少し不安になりました。
試合に出る頃は本当に毎日基本、シャドー、ミット、サンドバッグ、組手とやっていたのが、今ではどうしても自分の稽古を最優先とはいかなくなっています。
そんな中で本当に戦えるのか…と。
結果的には、皆さんと稽古を続けていた為、何とか昇段することができたのですが、審査後の打ち上げで寮生の岩崎大河君その話を伝えたら

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「先輩、日頃から稽古を積むんです。試合があるから稽古するとかってのはやっぱ違うと思うんですよ」
と、朝岡支部長みたいなことを言われました。
「僕は思うんです。学校の勉強でも試験前に頑張って勉強するのって、違うんじゃないかな…って。日頃からちゃんと勉強していれば、試験前に勉強なんてしなくたってよいんです…だから僕は試験前だからって勉強したりしなかったですね」
若干20歳にして超重量級を制した新潟の空道青年は文武両道の素晴らしい青年でした。
きっと高校時代は勉強もできたのでしょう。と思って尋ねると…
「いや、赤点まみれでしたね」

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台無しだよ。